夏の終わり
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みなさんの夏の終わりに聴きたくなる曲はなんですか?
私は森山直太朗さんの「夏の終わり」です。そのまんま!笑
年を重ねるごとに、ハマっていくんですよね~。直太朗さんの歌声に、色気に。
夏の終わり
作詞 森山直太朗/御徒町凧
作曲 森山直太朗
唄 森山直太朗
水芭蕉揺れる畦道 肩並べ夢を紡いだ
流れゆく時に笹船を浮かべ
焼け落ちた夏の恋唄 忘れじの人は泡沫
空は夕暮れ
途方に暮れたまま降りやまぬ雨の中
貴方を待っていた人影のない駅で
夏の終わり 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの
いつかと同じ風吹きぬけるから
追憶は人の心の傷口に深く染み入り
霞立つ野辺に夏草茂り
あれからどれだけの時が徒に過ぎただろうか
せせらぎのように
誰かが言いかけた言葉寄せ集めても
誰もが忘れ行く夏の日は帰らない
夏の祈り 夏の祈りには妙なる蛍火の調べ
風が揺らした風鈴の響き
夏の終わり 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの
いつかと同じ風吹き抜けるから
夏の終わり 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの
いつかと同じ風吹き抜けるから
夏ポテトのCMだったかな?
「な~つのお~わ~り゛~」一度聴くと耳から離れないメロディと歌声。
切なくなる夏の終わりにぴったりな曲だな~って思っていたけど、改めて歌詞をみてみると、戦時中に離れ離れになった男女のことを思いうたった、とてもとても切ない反戦歌だったんですね。
でも、
夏の終わり 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの
いつかと同じ風吹き抜けるから
このフレーズは、誰しも自分に当てはめてみて思い浮かべる<誰か>がいるんじゃないかな??
私が夏の終わりに会いたくなるのは、今は亡き祖父母。
高校生になるまで、夏休みは毎年、神奈川県某所にある祖父母の家で数日間過ごすのが恒例でした。
高校野球の決勝戦がはじまる8月も後半。
野球少年の涙とともに、夏の終わりを感じて切なくなるあの頃。
祖父母の家まではバスに乗って向かうのですが、普段は乗らないものだから、誰よりも先にストップボタンを押すのがいつも楽しみだったなぁ。
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ピンポーンと鳴らすと、待ち構えていたかのようにすぐに鍵の外される音がする玄関ドア。
ドアを開くと、一瞬にして記憶が思い起こされる祖父母の笑顔と古びた家のにおい。
傾斜が急すぎる二階に繋がる階段。
人形が沢山並べられていて怖くて近寄れなかった客間。
お手伝いするには窮屈すぎた台所。
今では珍しいステンレス製のお風呂。
可愛くてお気に入りだった神棚のお供え用の小さなお茶碗。
こじんまりとだけど、いつも色とりどりの花が咲き誇ってた祖母の大切なお庭。
朝早く部屋中にたちこめる淹れたてコーヒーの香り。
昼間なら怖くなかった屋根裏部屋の探検。
毎回同じご褒美の言葉と一緒にもらう金一封(笑)
歯の間に食べものが挟まったときに「シーッ(空気の音)」ってやる祖母のクセ(笑)
久しぶりの再会なのにいつも喧嘩が絶えなかった母と祖母(笑)
長い坂道を下った先に現れる小さな公園。
祖父母の家に泊まりに行くと必ず行ってた八景島シーパラダイス。
シートに変なカバーがついていた祖父のセダンの車。
帰りの車、やっぱり別れる時は切なくなった横浜駅。
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高校生になると、泊まることはほとんどなくなってしまった。
遊びに行っても、何を話したら良いのかわからなくなって、ただただ気まずい思い出しかない。
祖父は10年前かな?祖母は去年。
2人とも亡くなった時は、自分でも薄情な孫だなと思うくらい涙を流すこともなく、哀しみに明け暮れることもなく過ごしてしまった気がする。
予期していたことだったし、
祖父は病気、祖母は認知症、その看病で大変だった母を見ていたからかな
悲しいというよりも、正直ホッとした気持ちがあったんだと思う
でも今、何気なくこうして思い出を書き記してみたけど、
書いてみると止まらなくて、次々に懐かしい記憶が思い起こされた
あの時にはなかった感情が、涙が、今頃になって一気に押し寄せてきた
楽しかったことを記録するのは得意だけど、悲しいことは目を背けてばかりできちんと向き合ってこなかった
大切な思い出まで心の引きだしにしまっちゃうとこだった
すごく個人的な内容だし、こんなしんみりする記事になるとは自分でも思わなかったので、アップするかどうか迷ったのですが・・・
みなさんもこの曲をきいて、忘れ行くあの人を思い出してほしいなと思いました。